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歯磨剤に使われている成分を知って健康的な口内環境を保とう

皆様こんにちは。しまぞえ歯科です🦷
最近急に気温が高くなり暑くなってきましたね💦
熱中症や寒暖差で体調を崩さないように気をつけてくださいね😊
今回は歯磨剤についてお話しします。
毎日使う歯磨き粉。なんとなく選んでいませんか?
実は、歯磨き粉にはさまざまな成分が含まれており、目的に合ったものを選ぶことで、お口の健康をより効果的に守ることができます✨
基本成分
1.研摩材
歯の表面の汚れや着色を落とします。
例:炭酸カルシウム、シリカ
※使いすぎや研磨力が強いものはエナメル質を削り知覚過敏の原因にもなりますので着色が気になる方は低研磨の歯磨剤や研磨剤無配合のものと併用するのをおすすめします。
2.発泡剤
泡立ちを良くし、口内に広がりやすくし汚れを除去します。
例:ラウリル硫酸ナトリウム
※泡立ちが良すぎると磨いた気になりやすく磨き残しができやすいので低発泡のものがおすすめです。
3.湿潤剤
歯磨き粉の乾燥を防ぎ、口の中をうるおす働きも。
例:グリセリン、ソルビトール
4.粘結剤(増粘剤)
歯磨き粉に適度な硬さを与えるために使われます。
例:カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC)、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン
5.香味剤
爽快感や香りをつけ歯磨剤を使いやすくします。
例:サッカリンナトリウム、メントール、ミント
6.保存料
変質を防ぎます。
例:安息香酸ナトリウム、パラベン類
薬効成分
歯磨剤を選ぶにあたってとても大切です!
◎むし歯予防
・フッ化物
歯のエナメル質を強化し、虫歯菌の数を 抑制します。歯の再石灰化を促進し、初期の虫歯を修復する働きも期待できます。
例:フッ化ナトリウム、モノフルオロリン酸ナトリウム
・殺菌剤
虫歯菌を殺菌します。
例:クロルヘキシジングルコン塩酸、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム
・プラーク分解酵素
歯垢を分解し、除去します。
例:デキストラナーゼ
◎歯周病予防
・殺菌剤
歯周病菌などを殺菌し、歯肉炎や口臭を予防します。
例:イソプロピルメチルフェノール(IPMP)、塩化セチルピリジニウム(CPC)、塩化ベンゼトニウム、クロルヘキシジングルコンサン塩酸
・抗炎症作用
歯茎の腫れや炎症を抑えます。
例:トラネキサム酸、β(ベータ)‐グリチルレチン酸、ε(イプシロン)-アミノカプロン酸
・血流改善成分
歯茎の血行が悪いと免疫力が低下し、歯周病菌が増殖しやすくなります。免疫力を維持し、歯周病菌への抵抗力を高めます。
例:トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)
・歯茎の引き締め
歯茎を引き締めて炎症を抑えます。
例:塩化ナトリウム
・口臭予防
口臭の原因物質を吸着して口臭を予防します。
例:ゼオライト
・酵素
歯垢を分解することで歯周病の原因となる細菌の増殖を抑える効果があります。
例:デキストラナーゼ
◎知覚過敏抑制
冷たいものがしみる方に。歯の神経への刺激を抑えます。使い続けることで歯がしみにくくなっていきます。
例:硝酸カリウム、乳酸アルミニウム
◎歯石の沈着予防・着色除去
歯の表面の汚れを浮き上がらせ、着色を除去します。歯の表面にコーティングをして汚れを付きにくくする効果もあります。
例:ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム
まとめ
•歯磨き粉のフッ素濃度の推奨基準は、2023年1月より変更されました。年齢や状況に合わせて、より高い濃度のフッ素を推奨しています。
歯の萌出~5歳→「1000ppmを適量」
6~14歳は成人と同様→「1500ppmを2cm程度」
・歯周病が気になる方は「殺菌成分」や「抗炎症成分」配合のものを。
・研磨剤無配合のものは、セラミックやインプラントをしている方におすすめです。
電動歯ブラシを使っている方も研磨剤無配合のものを選びましょう。
歯磨剤の違い・ポイントを知ることで、自分のお口の状況にあった歯磨き粉を選び、お口の健康につなげましょう。
自分の悩みにあった成分を含んだ歯磨き粉を選ぶことが、虫歯や歯周病の予防には欠かせません。しかし、どれを選べばよいのか分からない方も多いはずです。当院では、患者様一人一人にあったお口のケア方法を丁寧にアドバイスしております。歯磨き粉選びにお悩みの方、歯や歯茎の状態が気になる方はぜひ一度ご相談ください。お口の健康を守るために、最適なアドバイスとサポートをお届けいたします。お気軽にご来院ください。