予防歯科
予防歯科
今は「定期健診」に歯医者に通うのが当たり前の時代です
痛くなったら歯医者に行く。そして歯を削ったり抜いたりして終わり。そんな時代はもう過去のものです。
なぜ、「定期検診」に行く必要があるのでしょうか?それは「痛い時だけ歯医者に治療に行く人」と「痛くなる前に定期検診を受けていた人」で将来の歯の残り方が異なり、また不健康なお口が様々な全身の病気を引き起こすことが統計上明らかになっているからです。
これは2015年の主要新聞に日本医師会が掲載した口腔ケアの重要性を国民に啓発する広告です。
「お口が不潔だと入院日数が延びる」という事実、皆さまはご存知でしょうか?入院期間が延びる最大の原因は「感染症」です。手術後の創部が化膿したり肺炎を併発すると回復が遅れてしまうのです。
このため、入院前後に歯科医院での専門的口腔ケアを受けると、感染症の併発が減少し、入院日数が短くなることが明らかになっています。
2012年には日本糖尿病対策推進会議が国民に向けて「糖尿病と歯周病啓発ポスター」を発表しました。
このポスターが伝えようとしているのは「糖尿病の患者さんが歯周病を放置したままにしていると、いくら食事を我慢しても、いくら汗を流して運動しても血糖値が下がらないことがあります。歯周病の方はぜひ歯医者さんに行きましょう!」という歯科受診の勧めです。
2016年には日本糖尿病学会が診療ガイドラインで正式に歯周病治療を推奨しています。
歯の喪失は転倒骨折を招くこともわかっています。歯を10本以上失うと骨折の危険度は2.3倍に高まり20本以上失うと5.2倍に達します。歯を失うことは体幹のバランス維持能力の低下につながり、結果として転倒骨折が増加、要介護になるリスクが高まると考えられます。
さらに死亡リスクも喪失歯数の増加とともに有意に増加し、10本以上歯を失うと、死亡リスクは5割も高まります。大切な歯を失うと、寝たきり・早死に一直線であることを頭に入れておいた方がいいでしょう。
定期健診の具体的な内容
歯ぐきの検査・レントゲン検査
歯ぐきの検査は約3カ月に1回、レントゲン検査は約1年に1回の頻度で行います。
ブラッシング指導
歯磨きは出来ているつもりでも一人ひとり癖があるため、磨き足りない部分や適切でない道具を使用している場合があります。そんな時は歯科衛生士がアドバイスします。
術者磨き
プロケアの一環として歯科衛生士が歯ブラシやフロスを使って口腔内を清掃します。自分のお口の中が心地よく綺麗な状態になっていく体験をしていただきます。
スケーリング・ルートプレーニング
歯ブラシやフロスでは取り切れない箇所にプラークや歯石がこびり付いている場合、専用の器具を使って超音波振動で取り除いていきます。
PMTC
電動モーターによるポリッシングを数種類のチップを使い分けて施術していき、ピカピカに磨いていきます。
フッ素塗布(希望者のみ)
希望者には最後に高濃度のフッ素を塗布してむし歯予防の効果を高めます。塗布後は30分間うがい飲食をお控えください。
エアフロー(オプションの自費治療)
顕微鏡で拡大した時に見える歯の表面のデコボコの中までパウダーで綺麗にする自費診療のクリーニングです。希望者はお気軽にご相談ください。
- 費用
- ¥8,800(税込み)